タマム・シュッド

タマム・シュッド

たまむ しゅっど
Tamam Shud

南雲竜之介の著書「漂着」に登場する解けない暗号。

物語の中で解法は明らかにされていないが、メタ的に推理して文字を変換することができる。

小舟アランが南方ひづる(南雲竜之介)に連絡先を聞いた際に、彼女から似たような暗号が書かれた紙を渡された。「意味がさっぱり」だったアランは、網代慎平に紙を託す。解法を知っていた真平が解読し、暗号を 11 桁の数字に変換。その数字を電話番号と予想し、根津銀次郎の携帯電話へとつなげた。


作中では語られていないが、全く同じ暗号が現実世界にも存在する。1948 年 12 月 1 日の朝、オーストラリアの海岸で身元不明の男性の遺体が発見された、通称“タマム・シュッド事件”。その事件の捜査中に見つかった暗号がそれである。発見された遺体の身元や死因など、いまだに判明していない。しかし、残された暗号に全ての秘密があるのではと推測されている。

暗号は、遺体が身につけていたズボンの隠しポケットから見つかった紙片をきっかけに存在が明らかになった。

隠しポケットの紙片
隠しポケットの紙片

紙片には“Tamam Shud”と印字されていた。これは、ウマル・ハイヤームの詩集・ルバイヤートの最終頁から破りとられたものであった。その後、発見された破られた形跡のあった版本の裏表紙には、以下のようなアルファベットの文字列が記されていた。

WRGOABABD
MLIAOI
WTBIMPANETP
MLIABOAIAQC
ITTMTSAMSTGAB

以下が実物の写真である。これは、サマータイムレンダ作中にてトレースされ、暗号“タマム・シュッド”として登場している。

タマム・シュッド事件の暗号
タマム・シュッド事件の暗号

海岸で見つかった遺体の謎。サマータイムレンダとも少なからず共通点のあるオカルト的な側面のある事件だ。

Wikipedia オカルト・クロニクル